あ ゆ み | |||
当協会が発足する前に、親睦団体として「デシベル会」があり、札幌や北海道の聴覚障害のある仲間が交流を深めていました。よりよい社会参加のために高橋前会長や先輩の皆さんの力で、現在の札幌中失協が発足しました。 聴覚障害者の悩みは、社会生活をする上で聴こえないことでコミュニケーションをとるのが難しく、そのため家に閉じこもりがちになります。 同じ障がいを持つ仲間がいろいろ悩みを話し合い、聴覚障害者のことを一般の人に少しでも理解して欲しいと願いながら、同じ障がいをもつ仲間が協会を作り、活動を始めて30年がすぎました。 人生の途中で、聴力を失った人の悩みは、本人にしかわかりません。その悩みを話しても、同じ障がいを持っているひとと話すことによって、自分だけの悩みでははないことを知ることになります。そのようにして、一歩一歩仲間同士が歩んできました。 中途失聴者・難聴者は、大人になってから耳が不自由になった人が多いので、手話が知らない人が多く、協会が発足当初は仲間たちで筆談で話を行い、紙が山のようになったと聞きます。 協会で手話教室を始めて、手話で会話が出来る人が多くなってきましたが、簡単な手話なら大丈夫だが、難しい話は無理という人は多いと思いですね。それでも、仲間同士の交流・コミュニケーションには、大いに役立っています。 講演会等では、手話通訳者がつくことも多いですが、その内容を理解することは中途失聴者・難聴者にとってはなかなか難しいことです。 情報保障の手段として、要約筆記派遣制度がありますが、中途失聴者・難聴者にとっては、なくてはならないものです。講演会・会議等に要約筆記がなければ、何を話しているのか内容を知ることができません。 要約筆記者の皆さんには、私たちの「耳がわり」となってもらい心強いかぎりです。これからもよろしくお願いします。 なお、札幌市の要約筆記奉仕員養成講座に、平成12年から参画しています。 当協会では、手話教室・陶芸教室・料理教室・手芸教室等で仲間が交流しています。その他、旅行や札幌市の各区の夏祭りの福祉バザーに手芸品の販売等を行いながら、現在に至っています。 |
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《年 表》 | |||
昭和49年11月 | 設立結成総会(会員数 54名で発足しました) | ||
昭和51年 4月 | 通常総会総会において「要約筆記通訳者の派遣制度実現実施」の緊急動議を可決 | ||
昭和53年 2月 | 全国難聴者連絡結成大会(京都市) | ||
昭和54年 9月 | 全国難聴者大会(札幌市)186名出席 | ||
昭和56年 4月 | 要約筆記者サークル『ふきのとう』誕生 | ||
昭和57年 4月 | 高橋幸子氏(第2代会長)自立更生者として、厚生大臣より表彰される | ||
昭和57年11月 | 中失協・肢体協合同文化祭(現在まで継続) | ||
昭和59年11月 | 創立10周年記念祝賀会 | ||
平成 4年 5月 | 講演「人工内耳について」札幌医大形浦教授(当時)・コクレア社 | ||
平成 5年 5月 | 北海道中途難失聴者協会設立 | ||
平成 5年 9月 | 全難聴婦人研究大会(札幌) | ||
平成 6年11月 | 創立20周年記念祝賀会 | ||
平成12年 | 要約筆記奉仕員養成講座・中失協からも参画するようになる | ||
平成11年11月 | 創立25周年記念祝賀会 | ||
平成14年10月 | 第6回DPI(障害者インターナショナル)世界会議札幌大会が開催される。中失協からも多数参加 | ||
平成16年11月 | 創立30周年記念祝賀会 | ||
平成18年 6月 | 第24回全国要約筆記通訳者問題研究会集会in札幌 | ||
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